2022年9月9日金曜日

うずうずチリ・サンティアゴ生活記 ①

ー2022年9月2日から2022年9月8日まで、その①ー

これからしばらくチリの首都サンティアゴに滞在するので、日々の経験を書いて残しておこうと思う。1週間に1回くらいブログにあげていきたい。

 1日に成田空港を出発して、メキシコで乗り継ぎ、現地2日の早朝にサンティアゴに到着した。こんなに飛行機の乗ったのは初めてだった。こちらで働いている同級生が迎えにきてくれ、食事や買い物に付き添ってくれて助かったけど、日本とは時差が12時間もあるから体が時間を受け入れられずきつい。
 宿でしばらくぐったりして夜に起き、そういえばこちらでお世話になるイグナシオ・アグエロ先生に電話しないとと思って電話したら、ちょうどうちでパーティーをやっているから今から来なよと誘われる。迷ったすえに這うように行ったら、先生の教え子や同僚がけっこう集まっていた。先生はステーキを焼き、大量の赤ワインをふるまってくれた。そこにいたのはみんな映画作家や映画研究者だったけど、日本で取り寄せて読んでいたチリ映画研究書の著者もいて感激した。
 けれどこの夜で一番よく覚えておきたいのは、「お気に入りの詩はなんですか?」と訊いたときに先生が身振りつきで朗読してくれた、ホルヘ・テイリエルの「Cuando todos se vayan(みんなが行ってしまうとき)」という詩。
SF的なイメージのなかで寂しさや懐かしさが静かに打ち寄せるこの詩はほんとうに美しい。日本を離れた飛行機のなかではぐるぐる考えてつらかったけれど、この詩の朗読を聞いていたらここにいるのもいいなと思えた。
 他にもいろいろあるけど今回はここまで。

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